1日目

本日は仕度を済ませるとオークランド空港からオークランド市内に移動。人生初、海外でのツーリングにテンション上がり、町の景色を楽しみながら走っていると交通ルールが分からずに進んでしまいクラクションに鳴らされまくる。ニュージーランドを走ってみてまず思ったことは信号がわかりにくい。日本とは違い直進、左折、右折の全てに信号がある。そうとは知らず直進が赤にも関わらず直進、左折車に引き殺されそうになる。あげくの果てには気付かぬ内に高速道路に入ってしまう。いやぁ、前もって交通情報は調べとくべきですね。途中に見つけた「one tree 」の学食で昼食を取ることにした。我々が入ると同時に昼休みが始まり、制服を着た生徒たちが一斉に出てくる。日本で別の服装の部外者がいたら「何、あの人達?」と言う感じの目線で見られたり直ぐに追い出されるが全くそんなことはなかった。全くこちらを気にすることなく昼休みを楽しんでいた。これも文化の違いなのかなとおもいつつ昼食を楽しんだ。昼食後はオークランド最大の博物館に行った。ニュージーランドの生き物、戦争の展示物、先住民族なと様々な展示物があった。もちろん、説明は全て英語。ほとんど理解することが出来なかった。日本語の説明が欲しい。さすがオークランドで一番大きい博物館、急いでまわったはずなのに2時間以上掛かり、博物館を出た後にはへとへとだった。疲れた体でホテルに向かい、チェックインを済ませると夕食を食べに行った。行った場所は港町でバーが沢山あり、そこの一つに入った。おしゃれな店で店員に案内されいざ、メニューを見るとビックリ、私たちの想像以上の金額のメニューが並んでいた。あまりお金を持っていなかった私はお酒と一番安いクラムチャウダー(安いと言っても1500円するけど)を注文した。こんなに高いクラムチャウダーを頼んだのは人生で初めてだな。いざ、食べてみるとビックリ、沢山の具に、今まで味わったことのないスープの味、全てが最高だった。少し酔った状態でホテルに戻り、到着するとすぐに寝てしまった。



2日目

今日は一日中、オークランド観光。まずはじめにスカイタワーに行った。景色は最高。最上階からバンジージャンプが出来たがあまりに高額だったため断念。お金に余裕があったらやりたかったな。その後、出店で売られていたパスタを食べ、その後、人生初のカジノへ。カジノ言っても大金ばかり掛けるものではなく少しのお金でも楽しむことができるものもあったので、少しの掛け金でゲームのブラックジャックをすることに。はじめは緊張して2ドルずつ賭けていたけど4ドル、5ドルと増え、築けば倍になっていた。そしてゲームでは物足りなくなってきたのかディーラーで挑戦することに。これも人生初めての経験だったので始めは緊張してなかなか掛けることが出来なかったのだがこれも奇跡的に勝つことが出来、気がつくと少しの儲けでは満足することが出来なくなってしまった。最終的にはどうせ勝てるから大金を掛けてもいいのでは、と思うまでに。はじめはおそるおそる賭けていたのにその初心者がじゃんじゃん賭けろ、と若干ギャンブル依存症気味になってしまうとは。カジノって恐ろしいな。日本になくて良かった。


3日目

昨日泊まったホテルの人がオークランドから約40キロの所にあるピハビーチが綺麗だよと教えてくれたのでさっそく向かうことに。40キロだし余裕だろう、と思ったがまさかの雨。カッパをきてちんたら走り出すも弱くなるどころかだんだん強くなって目の前が見えなくなるほどに。さらに最大斜度20%、標高500メートルの峠が始まった。雨と想定外の峠で体力を奪われハンガーノックに。しかし、どこにもコンビニはおろかスーパーもないので無心でピハビーチの近くのキャンプ場に向かう。ようやく峠の頂上に付くも霧で何も見えない。本当にビーチなんてあるのだろうか?と疑問を抱きながら濡れた体で峠を下った。下った先にキャンプ場を発見。これでキャンプ場を発見できなかったら正直やばかったな。さっそくチェックインを済ませ、設営、シャワーをあびた。その後テントに戻っていると「どこから来たの?」と日本語で声を掛けられた。「オークランドから自転車で来ました」と言うと「土砂降りの中大変だったね。」と温かいスープをご馳走してくれた。キャンプ場に着いてから温かい物を何一つ食べていなかったのですごくありがたかった。一段落し寝袋に入ると疲れが一気にきて気づくと眠ってしまった。これだけ苦労して来たビーチだからさぞ綺麗だろうな。そんな期待を抱きながら眠った


4日目

昨日の雨が嘘のような快晴。テントを片付け、朝食を済ませるとさっそくビーチへ。想像以上の光景にテンションが上がる。ここは波が強いため有名なサーフィンのスポットらしい、沢山のサーファーがいた。近くのレストランでタコスをテイクアウトし、有名なライオン岩の頂上で昼食。その後、砂浜にマットを引き、約1時間ほど昼寝をした。いやぁ、自転車を漕がずにこうやってのんびりするのも良いですな。起きると日も傾きだしていた。本当は別の場所に止まる予定だったが移動が面倒くさくなり、同じキャンプ場でもう一泊することに。チェックインし、設営を済ませると夕日を撮るためにもう一度ビーチへ。夕日を見ながらいちゃつくカップルを横目に一眼レフのシャッターを切った。しばらくの間、写真を楽しむとキャンプ場に戻り、夕食。夕食後、外に出ると満点の星空が広がっていた。ニュージーランドは星がきれいな国だと知ってはいたがここまできれいだとは思っていなかった。なんと街灯が沢山あり満月なのに天の川が肉眼で見えるのだ。日本でここまできれいな場所は今まで行ったことがない。満点の星にテンションが上がりせっかくなので記念撮影。土砂降りの中ピハビーチに向かっているときは本当に行く意味があるのだろうかと思っていたがそこで引き返さずに行って良かったな。


5日目

ピハビーチを出発すると、先日登った峠を逆そう。少しの登ると昨日とは違って絶景が。行きにこの峠を登った時は土砂降りで景色なんて見ることが出来なかったけれど本当はこんな絶景を見ながら登れたんだろうなと思いながらゆっくり登る。

 

 昨日までピハビーチでゆっくりしたので今日は行けるところまで走ろうと思いほとんど休憩を取らずにひたすら自転車に乗る。ニュージーランドに到着し以降、アプリでキャンプ場を探していたのだが、今日はそのアプリに示された少し先にあるキャンプ場を目指して走った。90キロ以上走り、日も傾きだしてそろそろそろそろ到着かな?と思い携帯で位置情報を確認する。携帯の情報によると場所は間違えていないのだがまわりを見渡してもキャンプ場と言うよりはスポーツをするための広場が広がっていた。しかも「NO,CAMPING」という看板つきで。ここでキャンプをしたら絶対後から警察が来るだろう、と思い、急いで立ち退く。もうこのアプリには頼らない!日本とは違って公園でキャンプをしたらどんな目にあるか分からないので必死に宿泊所を探す。奇跡的に一カ所だけ近くの格安ホテルが空いていたので最後の力を振り絞って向かった。地図を見ながら向かったのだがたどり着いた先はホテルではなくて普通の家。いやいやいやいや、どう考えてもここではないだろう、でも予約したサイトにここだって書いてあるし、ここ以外に泊まる場所ないし。滅茶苦茶怖かったけどインターホンを鳴らた。すると少し太った黒人が出てきた英語で「ここを予約したの?」といって家に入れてくれた。普通の家なら普通の家ですとサイトに書いとけよ!と文句を言いたいところだが、案内されたのがなんと個室。シャワーまで付いている。ニュージーランドに来てから一番快適な環境で寝れるかも。ここを予約して良かった。文句を言ってごめんなさい。


6日目

久しぶりにベットで寝られたせいか、8時まで爆睡。8時30分までにチェックアウトしないといけなかったので急いで支度して出発。今日はマタマタまで走ります。

 オークランドから少し離れたところに抜けると、ニュージーランドに上陸して初めて牛に遭遇。畜産を勉強しているので若干、ハイテンションで牛たちの横を自転車で走る。30キロ走ったところで大自然に囲まれ「ニュージーランドに来て良かったな」と思いながら昼食を取る。と、ここまでは良かった。その後ニュージーランドが人間より家畜の方が見つけるのが簡単だと言われる理由を知ることになる。ちょっとした町のコンビニみたいなところで昼食を取ったのだがその町を最後に人に遭遇する機会が一気に無くなった。右を見ても左を見ても牧草地。目の前には遙か彼方まで続く直線。そして時速100キロで僕の真横を駆け抜ける車。コンビニはおろか、信号も自販機もスーパーマーケットもなく、全く景色が変わらない道を車におびえながらひたすら進む。オークランドで出会った人に「自転車で本当にニュージーランドをまわるの?やめておいて方が良いよ」と言われた理由が何となく分かった。100キロ走ったところでボトルの水が切れた。目的地まで50キロあるし、補給ポイントもないだろうなと思ったので仕方なく農家に助けてもらうことにした。片言の英語で「日本から来ました。水がなくなったので少し水をいただけませんか」としゃべりボトル一本分の水をもらった。今思えば、よく真っ黒に日焼けして、薄汚い服をきた人を助けてくれたな。

 

 薄暗くなったところでやっとマタマタに到着。昼食を最後に何も食べてなかったので、はじめに見つけた飲食店に飛び込む。あまりに空腹で早く食事にありつきたかったので適当に自転車を立てかけると、自転車が倒れ、その衝撃でスポークが折れる。いくら極限状態でも自転車は大切に扱うべきだったな。明日、早速自転車屋にもっていって修理してもらおう。


7日目

朝食を簡単に済ませると、早速、自転車屋に駆け込む。修理を依頼すると、「この荷物の量でニュージーランドを旅しての?おまえすごいな、頑張れよ」と格安で修理してくれた。今日は昨日の水と食糧不足で死にかけたという反省を活かして出発する前にスーパーに行って補食と水を買う。マタマタをから少し離れると昨日と同様、周りは牧場、全く景色が変らないサイクリングの始まりだ。日本ではコンビニや観光名所など休憩するところが沢山あって、よく休憩してしまうけど、ニュージーランドは一日の流れが一日中走るか、観光するかとはっきりしてそれもそれでいいなと思ってきた。目的地のロトルアまで80キロだったので半分走ったところで休憩。ゆっくりしながらジュースを飲んでいると自転車に乗った外国人がやってきて、「どこから来たの」と声を掛けてくれた。人と話すことなく景色の変らない道をひたすら走ってきたから、不得意な英語での会話だったとはいえ久しぶりに人と話せてうれしかった。彼は40日間、ニュージーランドに滞在する予定らしく、仕事の休みを取ってはヨーロッパ、アメリカなど色々な国を旅しているらしい。「日本で普通に就職すると絶対に長期間休みを取ることが出来ないので、仕事しながら旅が出来てうらやましい」と言うと、「長い休みを取らないで働いている日本人の方がおかしいよ。そもそもどうして大学を卒業したら就職しないといけないの?一年ぐらい旅をしてから就職先を考えればいいのに」と言われた。日本にいると皆が当たり前のように大学に進学し、卒業すると当たり前のように就職しいく。僕はそれが当たり前だと思っていたが海外では当たり前ではないらしい。この考えは日本にいたら絶対、たどり着くことが出来なかった考えだし、就職以外の選択肢もあるんだなと知れ、ニュージーランドに来て良かったなと思った瞬間だった。

 

 彼と別れると今度は山道に突入。道が狭い上に車が100キロで自分の横を突っ切るのでおびえながら走る。2時間後、ようやくロトルアに到着。マタマタのときもそうだったけど、町に着くと達成感がすごい。この感じは町と町が離れていない日本でのツーリングでは味わうことの出来ない感触だ。明日は一日中、ロトルアを観光します。久しぶりの観光なので楽しみだな。


8日目

今日は一日中、観光。オークランド以来の観光だ。とりあえず地球の歩き方に載っていた、有名な観光名所をまわる。まわってって思ったのだが、入場料がとにかく高い。日本で京都などの観光名所に行くとしても、高い!と思うことはそんなにないがニュージーランドだと平気で3000円とか取られるのでしょっちゅう思う。しかも、3000円の価値無いなとがっかりして帰ることがほとんどだ。みなさん、ニュージーランドに行かれた際には気をつけてくださいね。夜ご飯をどうしようかと考えていると、木曜日限定でやってる市場を発見。夜ご飯はそこで済ませることに。インド料理やベトナム料理など色々な国の料理の屋台が並んでいた。各国の料理が並んでいる中でなんと、日本食を発見。結構前から日本食が恋しくなっていたので、外国料理ではなくたこ焼きを購入。今思えば他の国の料理を食べておけば良かった。冷凍の揚げタコ焼きだったけど、今まで食べたタコ焼きの中で一番おいしかったです。特にやることがなかったので市場をうろうろしていると、偶然、ピハビーチで助けてもらった日本人に再会。偶然ってあるもんだな。出会った人と再会することがあるから旅って面白い。日本縦断ではその土地の観光名所やご当地グルメばかり巡っていたがそれでは本当の旅の面白さは分からないなと、今日、初めて思った。その土地に何日も滞在し雰囲気を感じたり、現地の人と知り合いになってまた別の場所で再会したり、旅の楽しみ方は沢山あるんだな。日本に帰ったらそういう旅を自転車でしてみたいな。


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