ゆとりが行く鹿児島宮崎秘境ツーリング前編

ゆとりが行く鹿児島宮崎秘境ツーリング前編

今回のコースレポートは単独でのキャンプツーリング鹿児島→人吉編 中級者向け~初級者向け・人吉→国道265経由(酷道)椎葉村 超上級者向け・椎葉村→日向灘側 中級者向けの三本+ツーリング時の装備について書いていきます。

 

鹿児島→人吉 午後1時頃に茶輪子を出発し初日の目的地の人吉へ向かう。出発して10kmほど走ると最初の難所である入来峠に差し掛かります。入来峠は越えた先が人吉まで長いため体力を消耗させないようにゆっくりと登るのがミソです。その後は緩やかなアップダウンを繰り返しながら森林浴を楽しみながら走ります。さつま町を過ぎ長い坂を超えると米どころ伊佐へ、のどかな田園風景が流れていきます。

今回は寄り道をして鹿児島のナイアガラこと曽木の滝と曽木発電所跡を見て雄大な大自然と歴史を感ました。そして大口の町を抜けると人吉前の最後の難所久七峠、ここはトンネルまで少し急な勾配、トンネルに入ると緩やかになるため登り自体は割と楽です。注意するのはトンネルを抜けて人吉までの長い下り坂。落下物やスピードの出過ぎ、動物の飛び出し等に注意して下ります。人吉に着いたら温泉に入ろうと思いましたがせっかくなので山江村の温泉ほたるへ足を伸ばし露天風呂に入った後に人吉の中川原公園内のキャンプスペースで自炊し、埼玉から来ていたオフロード車のバイク乗りと語らいながら食べ、テントを張り一日が終わりました。

鹿児島人吉のルートはロードに慣れた方の県外サイクリングやツーリング車にテントを積んでのキャンプツーリングにおすすめのルートです。ツーリング車だと7~8時間ロードだと4~6時間程度で走れます。ロードなら朝出発し昼ごろ到着し昼食をとって午後の観光列車に乗り日本三大車窓の一つ矢岳を眺めながら輪行するのもおすすめです。

そして今回はロングライド・キャンプツーリングがテーマだったので走っていく中で持っていくべきものをまとめてみました。

パンクなどトラブルからの復帰に必要な補修用品・工具

普段乗られる時でも持っているべきものとして予備チューブとポンプ、タイヤレバーの3セット。自転車のトラブルの大半はパンクです!近所を走るときはチューブ1本を持っていきますがロングライドだと1回だけとは限らないので2本、できればパンクしたチューブを修理する修理キットもっていきましょう。落石の多いところを走る前提だったためチューブ3本とタイヤのサイドカットに対応するため予備のタイヤも一応持っていきました。そしてその場で修繕不能になったときに輪行して帰ってくるときのための輪行袋。今回も最終日に雨だったため走らずに電車輪行するのに活躍しました。そして6角レンチセット、小型で折り畳み式のモデルが便利です。

そしてロードツーリングで気になる装備重量について

今回はテント・寝具一式、自炊具食料を持ち走ったので重量についても考えてみました。

現在道路の舗装や装備の軽量化が進み以前のようなキャンピング車ではなくロードツーリングが流行りはじめています。その中で気になる重量。ロードなのでテント積めないという前提で考えられる方が多いですが余分なものを持たなければ十分数泊程度のキャンプツーリングには行けます。今回は気を使ってテント・マット・寝袋の3点で約2.5kg、自炊具と食料で2kg、補修パーツや工具で1.5kg程度、その他に衣類などでおおよそ5㎏となり、空間に余裕があったので一眼レフ1.5kgをサイドバック16Lとフロントバック9Lとリアキャリア上にすべて積んで重量12~13㎏…思ったより軽く、サイドバック16Lだけでも十分入ります。またコンビニやレストランなどで地場のもので食事を行い、ライダーハウスやゲストハウス、またはビジネスホテル等に泊まるという走り方ならテント・寝具と自炊具類を積まないで行けるため6~8㎏ほどの荷物重量でどこまででも走れるのでロードツーリングは意外と身近な物だと今回のレポートで認識してもらえると嬉しいです。

 

画像一段目 曽木の滝

  二段目 サイドバック片方8Lとその中身

      (着替え3セット・自炊具・タオル)

  三段目 今回持って行った補修パーツ類

旅先の写真はあえてあまりあげませんので自分の目で見にいってください。


ゆとりが行く宮崎秘境ツーリング後編

二日目 人吉~椎葉村

一度夜明けに目が覚めまだ眠いと二度寝、日差しでテント内の温度が上がった9時過ぎ頃起床した。すぐ朝食の用意をする。米を炊き・湯を沸かし味噌汁とコーヒーを入れ朝食をとった後テントを片付け目標の椎葉村へ向けて出発。

人吉からしばらく走ると絵に描いたような田園風景が見られ牛が歩いている田舎道。途中の民俗資料館や猫寺と呼ばれる猫を祀った珍しいお寺に寄りながら球磨川沿いに登っていった。

約1時間半走り水上村へ本格的に山道へ入る準備をするため村の小さな商店街でパンと水を確保します。水上村を出るしばらく補給がない区間を走るため商店街かダムを登った所の物産館で補給しないとえらい目にあいます。

補給を済ませ商店街を抜けたところに大石酒造と書かれた古い酒蔵と直売所が見えたため寄り道をしてみることに。琥珀貯蔵と書かれていて気になって聴いてみたところ焼酎を樽貯蔵して熟成して出しているとの事だったので見学を

申し出るとちょうど仕込みの時期が終わった後だったため快諾してくださり酒蔵見学ツアー(一人)大量の酒樽と単式蒸留器を見て大満足した後にもう少し登ったダムのところに物産館と蔵の裏手に中華屋があるという情報を聞き通り道にある物産館へ向かいペダルを回すことに。

 鹿カツカレー

大石酒造を出発して走ること十数分、水上村物産館 水の上の市場が見えてきた。ここで昼食休憩、メニューは鹿カツカレーがあったのでそれを注文、少しするとなかからおばちゃんが出てきて鹿カツ3枚のところ2枚しか無いことを告げられたため代わりに唐揚げを足してもらうことになった。鹿カツの味は独特の良い風味があり牛肉よりヘルシー。

食べた後出発、数分後にいちごの無人販売を見つけ100円だったので購入、以後同じ感じの小さな無人販売所がいくつもあったので上で買ったほうが良かったのではと思った。

もう少し走るとキャンプ場と道が別れる所からかなり急な坂が始まる。ここがこのツーリングの山場である市房山の脇を通る湯山峠と飯干山を越える飯干峠の2連続の峠道40km程度、熊本県側の湯山峠は非常に狭い1車線のつづら折り峠道を黙々と登っていく。途中木材運搬車が上から降りてくる時がありほぼ全ての車線を使ってくるので遠くで音がしたら山側へ降りて退避する。(かなり危険なのでエンジンが唸る音がしたら即座に退避)

全体的に勾配が急で時速5~7kmで大量に生えているたけのこを横目にゆっくり登っていく。頂上までかなり登るため気温が少し落ち、登り切ると熊本宮崎の県境があり下って行くが落石が非常に多いため慎重に避けながら進む。下りきる前にわき水の水場があり水分補給。さらに下ると大きな川が見えそこから再び登り始めるのが第二の峠である飯干峠。こちらも急勾配が続くため非常に牛歩しました。の途中に小さな滝があり侘び寂びを感じ、 登りきると上椎葉と呼ばれるメイン集落に着きました。

 椎葉のしし肉

メイン集落に差し掛かった時にお祭で出るテントのようなものの前を通りかかり、しし肉と書いてあったので売店と思い引き返すと売店の準備をした人達が焼き肉をしていた。そこでなぜか孫?と焼き肉をしているおじいちゃんに引き止められ焼き肉をご馳走になる。「これはなんの肉か分かる」と聞かれたため「しし肉ですか?」と返す。書いてあるからわかったのかと言われ、人生初のいのししホルモンの焼き肉を食べる。おろしにんにくと一緒に食べるそれは独特の獣臭さがなく非常においしく箸が進む。おばあちゃんも登場しどんどん食べんさいとおにぎりを進められ、えのは(ヤマメの方言名)の塩焼きが出されもちやサラダまでご馳走になり、テントを底の裏に張っていいからと言われたのでお酒もいただていると。村の集会?が終わったのか続々とひとが集まり最初3人と自分だったのが10人以上になっていた。そこで出会ったOさんにうちに泊まっていけばいいよと勧められるままお世話になることとなり、軽トラの荷台に荷物と自転車を積み少し離れた十根川集落まで連れて行ってもらい古民家で夜を明かした。

 

椎葉→日向灘側へ

自炊した朝食を集落が一望できる民家の先に座り食べた後に勧められていた2本の巨木を見に行き大きさに圧倒された後に集落入り口にある食堂でいのししそばセットを食べ一路諸塚村へ向かう。途中道の駅で少しおみやげを買い出発した頃にサンダルを落とした事に気が付き探しながら戻る…結局巨木のところに落としていて1時間ほど消費してしまった。その後は順調に川沿いを下って行く。川は山と山の間の大きな谷を流れていて絶景の一文字でした。ところどころトンネルでバイパスされている所があって道が少し荒れているが元々あった側道を通ると新たな発見が出来ます。途中虫が飛んでいるためサングラスをしていないと目に入ります。しばらく下ると諸塚村へ入る。諸塚村の集落は川沿いにあり見応えのある建造のものが結構あったが時間が押していたのでゆっくりくるのは次の機械にしようと思い先を急ぎ走る。川が中流域になり太さをまして緩やかになってくると美郷町に入り人里へ少しずつ戻ってきた感じを覚えた。道の駅とうごうで少し休憩をした後少し走ると走ってきた国道と別れ川沿いに下っていく県道がありここで宮崎側を目指すため県道51号に入る。ここからしばらく非常に綺麗で信号皆無な片側1車線の広めの快走区間が続き非常に気持ちよく海沿いの国道10号線まで抜けることができた。そこから宮崎市へ向けて走り道の駅都農でテントを張ろうと考えていたら周りに温泉がないことに気が付き温泉の閉まる時間も押していたため全速で3つ隣の新富町まで走り新富温泉に入り隣の公園にテントを張って就寝。なお翌日は雨が降ったため新富町駅からJRで輪行して撤収してきました。

 

全編後編あわせての重要だと思ったこと

サイドバックは片側10L+フロントバックで十分・もし中級機クラスの一眼とレンズを入れても片側12.5Lタイプで問題ないと思いました。ボトルはダブルボトルにして片方には水をもち炊事や目に虫が入った時に洗い流す等使えるようにしておくのお勧めします。

温泉の場所・閉館時間を先に調べておく。

学生なら学割証を発行しておく(宮崎ならJRで2000円以下で帰ってこれます)


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