4話 奄美大島レポート

 

「鹿児島に住んでいながら、18年間1度も離島へ行ったことがないのはどうなんだ?」

ここ数年、ずっと心の中にあったわだかまり。「でも忙しいしお金もないしなあ…」と諦めの感情を抱いていた矢先、

「奄美大島チャレンジサイクリング大会」なるものがあるという情報をゲット。

コースは60㎞、130㎞、210㎞の3つが用意されていた。…うーん、60㎞はいけるとして、まったく練習していない私に130㎞は流石に無謀なのでは…

「いけるいける」「今から練習すれば間に合う」「てか210㎞行こうよ」

などと茶輪子の方々からの熱いエール(?)に押され、「…まあ大丈夫か!」と130㎞にエントリーした。

 その後、ホームぺージでコースの高低図を確認して絶望した。あほである。

今回の遠征にあたって、どうしても綺麗な写真が撮りたかった。父に頼み込んだら、渋々ながらも希望のミラーレスカメラを購入してくれた。エントリー代と飛行機代を持ってくれた上でのことだったため、これには本当に感謝したい。

 

 

そんなこんなで127日~9日の3日間、私が感じた幸せのおすそ分けができたらと思う。

1日目 名瀬市街地散策

 奄美空港へ到着し、小雨の中をバスで名瀬港湾センターへと向かった。大きい荷物(輪行バッグ)を積んでもらえるかが最初の難関だと思っていたため、トランク付きのバスを見たときは拍子抜けした。でも小さいバスも島内ではよく見かけたため、運がよかったのだと思う。運転手のおじちゃんは最後、輪行バッグを私に手渡しながら「明日の大会、頑張られてくださいね」声をかけてくれた。優しい…。

 港湾センターへチェックインを済ませたのが正午頃。大会受付はそこから1㎞程離れた名瀬市街地で行われているとのことで、せっかくなら色々見て回ろうと思った。

 

MISHOLAN BAR susuMUCHO  鹿児島県奄美市名瀬末広町16

 山田さんから、「奄美に行くならここでランチを食べなさい!」とのミッションを受けていた。自転車好きの兄ムーチョさんと、酒好きの弟ムーチョさんが営んでいる洋食店だ。

 オリジナルソースのかかったチキンカツとハーブのきいたパスタをいただきながら、店主の兄ムーチョさんと山田さんや明日の大会についてお話をすることができた。

「私も明日の大会に出場するのですが、過去最高体重を記録していまして…笑」

…同志!!!

 

エネルギーと元気を同時にチャージすることができた。ごちそうさまでした!

オチコチ舎  鹿児島県奄美市名瀬末広町1325

 日記をつけることが趣味の私。使い始めて2年になるノートがもうすぐ書ききれなくなるため、奄美の文房具店で購入できればと思っていた。ネットでの事前リサーチで見つけたのがこのお店。公式サイトに書かれていた通り本当に小さな、小さなお店だったが、こだわりの詰まった素敵な空間で、落ち着いた雰囲気の店主さんとの会話も弾んだ。

 

 当初の予算を大幅にオーバーしてしまったが、いい買い物をすることができた。

夜は、山田さんの古い知人だという三洋スポーツの店主、泉さんのもとへお邪魔させていただいた。   

丁度、村松健さん(奄美で音楽活動をされている方のよう)の無料野外コンサートがお店の前で開かれるということで、これまた無料で配られたオニオンスープを飲みながらただ音楽に聞き入る、とても贅沢な時間を過ごした。

 

「雪催」なんて言葉があることを、

ここへ来て初めて知った。

 

奄美は鹿児島市よりずっと暖かいのに。

2日目 奄美大島サイクリング(ヒルクライム祭り)

 当日の朝。「この大会は毎年雨が降るんだよ」との噂を耳にしていたが、予報通りに

晴れてくれた。

スタート前、泉さんに写真を撮ってもらった。

お前はまだ奄美大島を知らないから、

そんな吞気にピースができるんだと

この時の私に言ってやりたい。

 奄美大島は周囲461㎞、面積712㎢で、北方領土を除くと日本の島では沖縄本島、佐渡島に次いで3番目に大きい島だ。それだけでなく、北部は比較的なだらかでも中部以南は険しい山ばかりの地形となっているため、決して「離島でしょ~?数時間で一周できちゃうんじゃなーい?」などと軽い気持ちで行ってはいけない島筆頭なのである。

 

 30㎞地点のあたりで「このままのペースで行くと、130㎞もたない」と悟り、ゆっくり、時々止まって写真を撮りながら完走を目指すことに。

 

 

 

 

 

鬱蒼とした山を背後に自撮りに挑戦


やっぱり高画質は正義。


この海の青さといい

雲の白さといい…本当に

12月なのか疑いたくなる

 

鮮やかさ。

ほんと晴れてよかったなあ!


 

 

 

 

 

 

 

    完走!

       坂にもちゃんと終わりがあって

 

       ほっとした。


3日目 奄美パーク

 

前日、寝る前にマッサージとアイシングをした甲斐あってか、筋肉痛はそこまでひどくなかった。ゆっくり着替えてから、港湾センターの食堂で最初にして最後の朝食を食べた。

 

 

 

 

 

なんだかんだ、こういった

“少年自然の家”感のあるものが

 

1番落ち着くんだな。


部屋に戻り、自転車の梱包とチェックアウトを済ませ、泉さんの車へ。

 

 

 

 

 

 

山田さんからの最終ミッション

「田中一村美術館へ行きなさい!」

 

を達成すべく、奄美パークへ向かった。


 

 

 

 

 

展示室内は撮影禁止だったため

作品の詳しい説明はできないのだが、

 

美術の教科書に載っているような色鮮やかな絵ばかりでなく、墨絵や鉛筆でのスケッチがあったり、俳句も沢山残されていたりして、絵も伝記も好きな私にとって良い刺激になった。

3日間お世話になった泉さんともここでお別れし、午後の飛行機で無事に帰宅


サイクリングは確かにきつかったが、今まで知らなかった景色を見ることができた喜びが、その思いを上回ってひたすらに充実した3日間だった。

 次回は、自費で行けるようにしようと思う。

 

〈お世話になった方々〉

・山田さん  ・田中さん  ・林さん  ・父  ・泉さんとそのご友人

・ススムーチョさん  ・オチコチ舎さん  ・大会中応援してくださった方々

 

【参考】

奄美大島探検マップ 奄美あれこれhttp://www.amamicco.net/amami/amami00.html

(参照20191229

 

POWER SPORTS 奄美大島チャレンジサイクリング

 

http://www.powersports.co.jp/amami/19_challenge_amami/course.htm

(参照20191229)

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